先日第13回バン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝した「辻井伸行」さん。
全盲のピアニスト。
自分はピアノの事は全く分かりません。
しかし、彼のコメント、両親のコメントが非常に響いた。
辻井伸行さん・・・「1日だけ目が見える日があったら、1番見たいのは両親の顔。だけど今は心の目で見ているので満足しています」
母親・・・優勝したときに「うれしい」と一言だけ漏らして抱きしめた。
父親・・・運が良かっただけ。「盲目のピアニスト」とか「盲目の」と付いているうちはまだピアニストとしては一人前じゃない。
「これで自分で食べて行けるかな」とやさしいコメントも。
非常に心あるあたたかいコメントです。
家族について非常に勉強させられます。
厳しい存在と優しい存在。
自分の好きな「Stevie Wonder 」「Ray Charles 」も盲目。
素晴らしい才能が開花する。
見えてる事が盲目的になっている事って多々あります。ん〜・・・
公式サイトより辻井さんの演奏を見れます。
ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール
そういえば飛鳥道場の稽古生もピアノやっている人が多いな・・・
一昨年、私の住んでいる街で辻井さんのコンサートがあり、
子供と聴きに行ってきました。
今まで、色々なピアニストの演奏を聴いてきましたが、味わった事のない空気を感じて、自然と涙がウルウルしていました。
こんな事は初めてで、子供共々、辻井さんに引き込まれていました。とても胸をうつ演奏でした。
ご両親の愛情を受けて、恩師の厳しくもかつ愛情あるレッスンを経て、あの素晴らしい演奏があるのだと思いました。
ご両親とも、恩師とも、強い信頼関係があるのでしょう。
考えさせられます。
見えてる事が盲目的になってる事がある・・私もそう思います。
どちらも経験して思いますが、心が大きく左右されるという所に
共感できます。空手の型や組手でも、ピアノの演奏でもテクニックや技術をよく見せようとしても、そこに心がないと相手も聴く人も
何かを感じ取れないというか・・。逆に、技や演奏に心があれば
いいものが伝わるんだろうと思います。見た目の形ができていればいいのではない、うまい下手ではないのかもしれません。
辻井さんの演奏は、心と体のパズルのピースがピッタリ合わさった演奏なのでしょう。生で聴くとそれがよくわかります!
自作のピアノ曲もとても素敵ですよ!