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Feb 25,2008

初めての審査の思い出

空手を始めて審査を受けたのは入門して8ヶ月目。
初回の審査は、「まだ早いかな?」と思い受けませんでした。
今思えば「受ければ良かったな」と後悔しています。
当時の道場は、道場に入ったら誰も話さず稽古が終わるまで一言も話さず帰る、というパターン。
だから初めての者は、審査の内容も分からず、何をするのかも分からないという状態。
でもそれがゆえに緊張感と期待が良い感じに支配していました。

今でも忘れない初めての審査。
晴天。(審査の日は晴れるという言い伝えあり)
道場いっぱいの道場生。
当然、無言。
大山倍達総裁が審査する。
強烈な存在感で、前にいるだけで汗が出てくる。
総裁の一言一言にみんなが反応する。
筆記、基本、基礎体力、移動、型、組手。と流れていく。
初めてだったので、訳も分からず流された。
そして、何事もなかったかのように無言で帰る。
いつもの稽古以上に疲れた記憶がある。

審査を受けるという事も大切でしたが、審査を受けた後が凄く重要でした。
審査で課題を与えられ、出来る事、出来ない事が明確になる。
次回まで出来ない事は出来るようにしなければならない。
出来ない自分に気付くのですね。
そしてまた、自分が納得するように稽古していく。

今の様に力試しに小さな試合〜大きな試合まであるのは交流が持てとても良い事ですが、
当時、大山倍達総裁は、
「全日本大会以外は田舎侍がやるものだ!!」
と言って試合には出れませんでした。
だから、審査は自分の力試しの場でもありました。
でも、その大山倍達総裁の考えは同感できます。

いつもと違う状況に身を置く事は緊張感が持てて良い事です。
自分は1回1回の稽古に緊張感を持ち臨んでいます。
稽古生達と真剣勝負。
たまに緊張しすぎてカミカミになりますが、気にしないで下さい(笑)。

「牛を一撃で倒した男」 



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Feb 13,2008

ガン哲学外来

今朝、TVをつけると興味深いニュースが。

「ガン哲学外来」
 一人の人間として患者が医師と同じ「土俵」に立ち、家族や周囲の人々も含め、がんと共にどう生きるかを考え、語り合う場を目指す「がん哲学外来」が、順天堂大医学部付属順天堂医院(東京都文京区)に設置された。がんと正しく向き合う「心構え」を身につけてもらおうという国内では初の試み。
 「がん哲学」とは、がんや、死という避けられない問題と向き合い、それぞれの残りの余生、生き方を見つけていく姿勢を指す。
 「たった一つのがん細胞が増殖し、命をむしばむ病気を知ることは、社会のあり方や一人ひとりの生き方を考えることにつながる。この外来が、がんについて落ち着いて考える時間を過ごすきっかけになってほしい。」
との内容でした。

いかに現実を受け入れ覚悟するか。
厳しい現実ですが、それを受け入れることによって見えてくるものがあるのでしょう。

幸い周りにはガン患者がいませんが、国民3人に1人がガンになる時代。
いつ訪れるか分かりません。
色んな覚悟が必要ですね。

朝に見たニュースで一日中そんなことを考えていました。



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Feb 12,2008

菅野覚明氏2

前回の菅野覚明氏。
続きです。

「自分の置かれた立場がどれほど厳しいものになろうと、余計な理屈をつけず、言い訳をせずに当たり前のこととして黙々と受け入れていく。常に死という最悪の状態を念頭に置きつつ、一瞬一瞬を命懸けで生き抜いていく武士の姿勢。それはまた、いざという時に取り乱さず潔い死を迎えるための準備でもありました。
死に向かって、いま一瞬一瞬を精一杯生き切る武士道の精神は、私たち現代人が忘れてしまっている人間としての基本を教えてくれているようにも思います。」

ん〜…なかなか心が痛い部分もありますが、自分の心にも正直に生きたい部分もあります。
言うは易し行うは難し。
要は、「覚悟」の問題です。
死を感じれば生が見えてくる。

どこまで真剣になれるか?

菅野覚明著「武士道に学ぶ」 




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Feb 10,2008

TS3C0289.JPG

昨日の東京は大雪。
稽古が終了し帰宅するときは雨。
バイクで自宅に向かう途中雪に変わり、
着く頃にはしっかり積もり道路はかなり危険な状態に。
あと10分遅かったらアウトだった・・・

今日は娘と公園に行き雪遊び。
雪だるまを作り、雪だるまにサンチンを教えてあげました。
娘には「変な顔〜」と不評でしたが、
近所の子供達が集まり、人気者になっていました。

当たり前ですが、雪は冷たい!!



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Feb 06,2008

菅野覚明氏1

いつも読んでる雑誌に目に付く記事が。
菅野覚明氏の記事。近世以前の日本倫理思想史などを研究している方です。
専門的にこういう研究をしているところがあるとは・・・
なんか共感できるところがあったのでいくつか紹介したいと思います。

「豊かな文明を享受する現代人は、常に何かをアテにして生活しています。だがアテはどこまでもアテに過ぎません。世の中に絶対確実にアテになるものなど1つもないのです。電気も水道も安全も大地震や戦争が起こればそれまでです。何もアテにせず、最後に頼みになるのは手持ちの自分しかいないという状況を直視し、戦闘という非情な場に身を置いて生きる。それが武士としての生き方にほかなりません。」

アテにして自分の思い通りに行かないと、取り乱したり、怒りを感じたりと自分を見失いがちになります。
アテにするということは甘さが出るという事かもしれません。

稽古では誰も助けてくれません。
ひたすら自分との闘いです。まずは自分が納得する為。
出来るか出来ないか。
でもあまり自分の世界に入ってしまうと周りが見えなくなるので、周りにも耳を傾けましょう。

「自分の評価は周りが決める。」

菅野覚明著「武士道に学ぶ」 






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